日経コラム「私の履歴書」の読み方 ビール戦争の裏側

アサヒビールは住友銀行(今の三井住友銀行）系で異名の「住友ビール」はサラリーマンの常識です。


ちなみにキリンビールは「三菱ビール」です。

今日の日経コラム「私の履歴書」で瀬戸元社長は1980年ごろアサヒビールのシェア(市場占有率）がたった２割の時代に住友銀行がテコ入れする話が

当時は東京系の三菱ビールがシェア60％で独占禁止法違反で公正取引委員会ににらまれた時代です。

住友ビールも株式を買い占められ乗っ取り騒ぎも


住友系の旭化成が支援に

今でこそ有名なスーパードライも住友銀行から天下だった瀬戸元社長の前前社長の樋口氏の号令で「スーパードライ」が発売された。

これが「キリンラガー」を抜いた。

販売戦略でも裏をかいた。

三菱ビールは瓶ビール、水商売(居酒屋やバー、日本式パブ）に重点を置いていた。いまでも地方に行くとキリンビールしかない居酒屋は関東では多い！

伊豆諸島のある島ではキリンビールしかない！


住友ビールは、瓶でなく缶ビールを、居酒屋や旧来の酒屋ではなく、スーパーや当時珍しいセブンイレブンなどのコンビニに重点を置いたのです。

スーパードライより、サラリーマンや主婦がスーパーでケースで缶ビールを姿を「見抜いた」(アメリカのようになると予測した）戦略が実は大きいとされます。


●住友ビールは中部電力も使って、「名古屋麦酒」まで売っていた。


●ガリバーの三菱ビールの反撃

三菱ビールは、かつての毎日新聞(戦後1960年前後まで日本１のシェア）のように没落した。

しかし、缶酎ハイ「氷結」やビールもどき(淡麗、第３種のビールの、のどごし生）で、やっと住友ビールに対して巻き返しに
社長も東大卒から「総会屋事件」「福島工場の異物混入事件」で早大卒の佐藤氏が社長になり、広報部門や宣伝部門に早大卒業生を多数抜擢、「石を投げたらワセダに当たる」マスコミ業界にも対応した。

メルシャンも買収してワインやウイスキーも

医療や農業部門にも進出して、やっと２１世紀には再度、酒類部門で、キリンビールグループはシェアを奪回した。



●ウイスキー

サントリーにおされ苦境のニッカウヰスキーはアサヒビールが買収した。



サントリーはキリンビールと合併話も昨年、一昨年にあったがビール部門の扱いなどで破談に
そもそも非上場企業(鳥井家の同族会社）、


会社名からしてトリイサン(鳥井さん）をひっくり返したらサントリーです。




●政治家使う

住友ビールの沖縄進出には地元オリオンビールとの提携が

瀬戸さんは鹿児島選出の衆議院議員で自民党の重鎮の山中貞則(自民党税務調査会長や沖縄開発庁長官、当時）に接触した。

山中貞則を紹介したのは福岡の探鉱王の末裔の麻生太郎のボンボンですねん


財界人と自民党政治家のつながりが

●結論

ビール一つ取っても財閥や政治家、電力会社が

ちなみに、朝日新聞社内ではアサヒビールしか

旭硝子、明治生命保険、東京海上、三菱と名前のつく会社のサラリーマンはキリンビールしか飲みません(会社や会社の飲み会では）


住友系はアサヒビール

財閥系でないサッポロビールやサントリービールはシェアは低いです。